県内民間5社の路線バス 19年度赤字 6億円予想

6/29(金) 11:56配信
デーリー東北新聞社

 路線バス事業者や青森県、市町村などで構成する「県バス交通等対策協議会」が28日、青森市で開かれた。2019年度(18年10月〜19年9月)は、生活路線の運行に伴い民間バス事業者5社(42系統)が抱える赤字額(欠損見込み額)が6億138万円と、前年度見込み額と比べ約3千万円増える見通しが報告された。欠損見込み額から事業者負担を除いた国、県、市町村の補助金は計5億9173万円となる見込み。

 乗り合いバスで複数市町村をまたぐなどの条件を満たす赤字路線に対しては、路線維持のため行政が一定の補助金を支給している。

 報告によると、18年度(17年10月〜18年9月)の補助見込み額は5社(45系統)に対し5億6040万円、欠損見込額は5億7122万円だった。補助対象路線は3系統減ったものの、欠損見込額は3016万円増となる。

 また19年度は、▽弘南バス(20系統)=3億6944万円▽岩手県北自動車(12系統)=1億60万円▽十和田観光電鉄(5系統)=4797万円▽下北交通(4系統)=6639万円▽JRバス東北(1系統)=1696万円―が見込まれている。

 会合では、広域バス路線を対象に、ネットワーク再編の方向性を示す「県地域公共交通再編指針」を本年度に策定する方針も示された。

 今後、バス事業者や国、県、市町村、有識者で構成するワーキング会議を設け、地域分科会が圏域ごとの課題を検討する。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180629-00010003-dtohoku-l02