トンネル工事検査汚職 警察がゼネコンの現地事務所捜索

2018年6月28日 17時12分
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国が発注した自動車専用道路のトンネル工事をめぐり、準大手ゼネコン「フジタ」の兵庫県豊岡市の現地事務所の所長が、工事の品質検査の担当者に賄賂を渡したとして逮捕され、警察は28日、フジタの現地事務所を捜索しました。

捜索を受けたのは、兵庫県豊岡市にあるフジタの現場事務所です。

警察によりますと、所長の鈴木英明容疑者(42)は、国が発注した北近畿豊岡自動車道のトンネル工事をめぐり、工事の品質検査で便宜を図ってもらう見返りに、検査を担当する会社の社長に賄賂を渡したとして、贈賄の疑いが持たれています。

この会社では、法律に基づいて工事の監督をしていて、社員などが公務員と見なされることから、警察は、社長の渡邊健児容疑者(50)を収賄の疑いで逮捕しました。

これまでの調べによりますと、フジタ側からは、先月までの11か月の間に現地事務所に派遣している事務員の給与の名目で、社長の会社の口座に330万円余りの振り込みがあったということです。

警察は、事務員の勤務の実態や資金の流れについて解明を進めています。

社員が逮捕されたことについて、フジタは「警察の捜査中のため、現時点でコメントを差し控えるが、捜査には真摯(しんし)に協力したい」とコメントしています。