札幌と熊本で新たに提訴

◆強制不妊手術問題、札幌・熊本で新たに提訴

 訴えによりますと、北海道に住む75歳の女性は37年前、知的障害を理由に中絶と不妊の手術を強制的にされ、81歳の夫は手術への同意を強制されました。

 夫婦は、国が救済措置を怠ったなどとして、1100万円ずつの損害賠償を求めています。中絶を理由に訴えを起こし、当事者の家族でもある夫も原告になるのは全国で初めてです。

 「一矢報いないと、死んでも死にきれない」(渡辺数美さん)

 一方、西日本で初めて熊本地裁に提訴したのは73歳の渡辺数美さんです。渡辺さんは変形性関節症を患い、歩くことが不自由で、10歳ごろに不妊手術を受けたとして、国に3300万円の損害賠償と謝罪を求めています。

 当時のカルテはないものの、今月、睾丸を摘出したとみられる手術の痕があると診断されています。睾丸摘出による不妊手術は、これまでの国賠訴訟や全国の電話相談でも例がないということです。

 熊本では来月以降、71歳の女性も提訴する見通しです。

MBSニュース 2018-06-28 12:50
https://www.mbs.jp/news/sp/zenkokunews/20180628/3408037.shtml