伊豆大島のキョン増加に歯止め、東京都の昨年調査捕獲強化奏功

キョン増加に歯止め、都の昨年調査捕獲強化奏功

東京都は伊豆大島で繁殖する特定外来生物キョン」の生息数(推定値)が2017年の調査で前年比57頭増の1万7109頭だったと発表した。
16年以前は年間1000頭を超すペースで急増していたが、増加に歯止めがかかった。
捕獲のための柵を増やすといった対策が奏功した。

写真:繁殖を続ける特定外来生物キョン
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キョンはシカに似ており、体の高さが約40センチ、体重約8キロと中型犬ほどの大きさがある。
もともと都立大島公園で飼育されていた。

1970年の台風で柵が壊れ十数頭が逃げ出し、野生化して頭数が増えた。
農作物への被害が深刻化しているため、対策を進めている。

都などは17年に約3500頭を捕獲した。
18年はハンターの増員などにより、捕獲をさらに強化したい考えだ。

日本経済新聞 2018年6月22日 23:00
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO32138000S8A620C1L83000?s=1