奥入瀬渓流で貴重なシダ植物「コケシノブ」盗掘か

06月25日 15時45分

国の特別保護地区にも指定されている奥入瀬渓流で、貴重なシダ植物がはぎ取られたような跡が複数見つかりました。

環境省では盗掘された疑いもあるとしてマナーの徹底を呼びかけることにしています。

環境省十和田八幡平国立公園管理事務所によりますと、今月半ば、奥入瀬渓流の遊歩道沿いで、貴重なシダ植物の1種「コケシノブ」が、人為的にはぎ取られたような跡が4か所見つかりました。

はぎ取られたような跡は大きいもので10センチ四方ほどあり、1つの岩で、2か所見つかった所もありました。

奥入瀬渓流では、去年11月にも、休憩所がある石ケ戸周辺で、コケシノブがとられた跡が1か所見つかったということです。

コケシノブは、岩や樹の皮に生えるシダ植物の1種で、奥入瀬渓流では限られた場所にしか生えていないということです。

管理事務所では、この1年の間に何者かによって盗掘された疑いがあるとみています。

奥入瀬渓流は、国立公園のなかでも特に貴重な自然が残るとして「特別保護地区」に指定され、許可なく植物を採取することは自然公園法で禁止されています管理事務所の森川久所長は、「奥入瀬渓流では、植物を取ってはいけないというルールの徹底を呼びかける」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180625/6080001377.html