謎の死から1カ月 異例の捜査で事件性を見極めへ★2

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異色の資産家の死から1カ月。真相は解明されるのだろうか−。欧州の伝説の放蕩(ほうとう)児になぞらえて「紀州ドン・ファン」と呼ばれていた和歌山県田辺市酒類販売会社社長、野崎幸助さん(77)が急性覚醒剤中毒で死亡し、24日で1カ月が経過した。生前、薬物にまつわる噂がなかったにもかかわらず、遺体から覚醒剤成分が検出された野崎さんの不可解な死は世間の注目を集め、テレビのワイドショーも連日のように関連ニュースを報じている。ただ、捜査を進める和歌山県警は「基礎捜査の段階だ。事件性があるのかどうかを見極めている」と慎重な姿勢を崩しておらず、野崎さんと覚醒剤を結びつける有力な手がかりも浮上していないという。

 ■繰り返される捜索

 20日午前、猛烈な土砂降りの中、野崎さんが経営していた同市朝日ケ丘の酒類販売会社では、段ボール箱を抱えた県警の捜査員が忙しなく出入りしていた。

 この日、詰めかけた記者やテレビクルーは30人以上に上った。レインコートを羽織り、捜索の行方を見守る報道陣をよそに捜査員は淡々とした表情で作業を続けていた。

 野崎さんは5月24日夜、自宅2階の寝室で意識を失っているのを20代の妻が見つけ、まもなく死亡が確認された。行政解剖で血液や胃、肝臓などから覚醒剤成分が検出され、県警は野崎さんが第三者覚醒剤を飲まされ、殺害された可能性もあると判断。関係先の捜索を続けており、26、29日には野崎さんの自宅を捜索した。6月に入ってからは東京都新宿区と港区にある野崎さんの家族らの関係先も調べている。

 酒類販売会社の捜索も今回が2度目で、早朝から日没までの10時間以上にわたって行われた。ある捜査関係者は捜索の理由について「これまでに調べきれていない場所も含めて念入りに捜査をしている」と説明した。

 ■一度調べた場所を長時間捜索、捜査が停滞しているからか

 県警がこれほど捜索を繰り返すのは、野崎さんの不可解な死を解き明かす有力な手がかりが乏しいためとの見方もある。

(※省略)

 ■ビール瓶2千本も

 県警はこのほか、野崎さんが死亡する直前に自宅1階で晩酌をし、瓶ビールを飲んでいたという家族の証言から、自宅や会社から約2千本のビールの空き瓶を押収し、覚醒剤の混入の有無を調べる捜査も進めている。

 だが、今後、野崎さんや第三者の周辺などから覚醒剤が見つかったとしても、野崎さんの体内から検出された成分の「出所」かどうかを調べるのは容易ではないという。

 平成10年7月に和歌山市で発生した「毒物カレー事件」では、カレー鍋のヒ素と、殺人罪で死刑判決が確定した林真須美死刑囚(56)の自宅から見つかったヒ素が、当時最先端だった大型放射光施設「SPring−8」(スプリング8兵庫県)で同一物と鑑定されたことが捜査の決め手になったが、今回のケースでは野崎さんの体内から検出されたのは覚醒剤そのものではなく、成分に過ぎないからだ。

 薬物分析に詳しい法科学鑑定研究所(東京)の古山翔平研究員も「覚醒剤が同一かどうかを調べるには、粉末や結晶などに含まれる不純物の比率などを比べるのが一般的だ。仮に別の場所で覚醒剤が見つかったとしても成分と比較するのは大変難しいのではないか」と指摘する。

 さらに、野崎さんが自らの意思で覚醒剤を飲んだのか、それとも第三者に飲まされて殺害されたのかを立証するのも困難で、捜査の長期化は避けられそうにない。

 野崎さんは、一代で数十億円とも言われる財を築き、数多くの女性との交際遍歴を赤裸々に著書につづっていた異色の資産家だったこともあって、真相解明への注目の度合いも高いが、ある捜査幹部はため息交じりにこう打ち明けた。

 「メディアは大騒ぎしているようだが、真相が解明されるまでは相当時間がかかるだろう。地道に調べていくしかない」

6/25(月) 15:00
産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180625-00000534-san-soci
https://www.sankei.com/west/news/180625/wst1806250008-n1.html

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